■先代は仙人でした(笑)
創業者の白木清さんは中国大陸の古都「天津」で、和菓子屋『白木東京堂』の長男として生まれ育った。30歳の時に終戦を迎えて広島に引き揚げ、衣料品店を営んでいたが、昭和29年の春に餃子の屋台を始めた。

場所は新天地公園−−現在の「お好み村」隣のアリスガーデン。広島のど真ん中に当時は、お好み焼きの屋台が並んでいたが、その中にあって、白木さんの屋台には大陸からの引揚者が懐かしがって群がったという。半年後の9月、常連客の紹介で現在地に店舗を構えた。

白木さんのトレードマークは、仙人のような白い髭。

これには理由があった。白木さん自らが広告塔になろうと決意、髭を伸ばし、チャイナ服を着て町を歩いた、という。その効果たるや抜群で、白木さんは《大将》と親しまれ、店は繁盛を極めた。

■店内の壁いっぱいの色紙やポスター
白木さんの通った大連商業が野球の名門校で、後にプロ野球界に入った同窓生も多く、その中の一人の審判が『天津』の常連となって選手たちを連れてくるようになったのが発端。その"人の輪"が次第に広がり、芸能人らも相次いで訪れるようになった。

■天津の料理は一子相伝の企業秘密(笑)
人気メニューの筆頭は餃子だ。昔の中国の味にこだわりニンニクをほとんど入れていないので、臭わないのが嬉しい。さらに木須肉(ムーシェウイロウ/玉子野菜炒め)や大滷麺(タールーメン/中華あんかけうどん)も美味だ。変わったところでは、豆腐天がおすすめ。豆腐一丁分を天ぷらにしてどっさりの特製ネギ味噌たっぷり乗せる独特メニュー。

この特性味噌は、自家ブレンド味噌にゴマ油をはじめ十数種類の"あるもの"を入れた門外不出・一子相伝の企業秘密だと二代目はにっこり笑って口をつぐむ。

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